2010/07/28
ドイツで開催されたフェスティバルLOVE PARADEの混乱騒ぎで、死亡者数が遂に21人となってしまった。これまでは今週月曜日に亡くなった21歳の女性を含む20人となっていたが、昨日水曜日に25歳の女性が搬送先の病院で息を引き取り犠牲者数が21人となった。
“フリー・ダンス・フェスティバル”として知られるLOVE PARADEは、先週末7/24(土)にドイツ北部のドゥイスブルグで開催されたが、会場の入口付近に詰め掛けた人々が混乱状態になり大勢が押し潰される事態に発展。当局の調べによると負傷者は500人を越えているもようだが、そのいずれも命には別条ないとのことだ。
今回の悲惨な事態を受け、LOVE PARADEの組織委員RAINER SCHALLERはテレビ中継された記者会見の中で、「犠牲者に敬意を払うためにも、このイベントは2度とやらない」と語り、長年続いてきた歴史あるフェスの終結を宣言。そして「これまでLOVE PARADEは、楽しく平和的なイベントとして開催されてきた。しかしこの7/24の事件によって、イベントそのものが暗い影に覆われてしまった」とコメントし、1989年からドイツ各地で毎年開催されてきた歴史あるフェスの終焉に対する無念の想いを語った。
すでに捜査当局は事故原因について調査を始めており、ドイツ国内の報道によると、検察側はイベントを組織したベルリンに拠点を置くLOPAVENT GMBHから大量の関係書類を入手しているという。このLOPAVENT GMBHは、ドイツのフィットネス・チェーンMCFITのオーナーでもあるSCHALLERが運営および責任者を務めるイベント会社で、今回の捜査に対してSCHALLERは全面的に協力する姿勢を明らかにしている。
今回のLOVE PARADEの総入場者数は未だ公表されていないが、推測によるとフリー・イベントであることから140万人くらいと想定されるとのこと。ちなみに会場となったのは使用されていない貨物鉄道の駅で、広さは約23万平方メートルだったという。
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像